ブラピとアンジー
ブラピとアンジーが訪れたということで
一躍有名になったお店がある。
"Cục Gạch Quán"(クックガッククアン)
1区の端っこの分りにくい路地のところにあって、タクシーの運転手に住所を渡しても
分らない、ということもしばしば。
わざわざ行かなきゃいけない場所なのにミーハーなベトナム人は、このお店が大好きみたいで、いつ行ってもにぎわっている。
予約しないと入れないこともある、人気店です。
古い建物を改装した店内は、アンティーク調で統一されていてとても上品。
映画に出てきそうなアジアン料理のレストランっていう感じ。
「eat green, live healthy(緑を食べて健康的に生きよう)」
というのがテーマらしく、料理の味付けも濃すぎずに上品な感じ。
でもメニューはベトナムの昔からある定番の家庭料理ばかりで気取らず食べられる。
しかもお値段も良心的!
(ただメニューがすごく分りにくくて、日本語表記がないので、ベトナム料理に詳しくない人はあらかじめ下調べしていくことをおすすめします。それか店員さんのおすすめを聞くかするといいと思います)
そして料理は全てソンベー焼きという、ベトナムの伝統的な陶器を使って提供されるというのもこのお店の売り。
この陶器は壊れやすくてベトナムでは需要がどんどん減っているっていうものなんだけど、それを敢えて使う。
そのスタイルが外国人にもベトナム人にも受けていて、同じようにソンベー焼きを使うお店が最近すごく増えたように思う。
そして、ソンベー焼きを気軽に買える場所もすごく増えた。
このお店がソンベー焼きを使わなかったら、そしてブラピとアンジーが訪れなかったら、もしかしてソンベー焼きはもっと無くなっていっていたかもしれないと思うと、
お店や人の影響力ってすごいなーと思う。
私もこのお店の雰囲気も味もすごく好きなんだけど、予約するのがとても面倒で
帰国までに行けるかな・・・どうしようかな・・・と思っていた矢先、
普段は日本食しか行かないような友達が、「クックガックいかない?」と誘ってくれた。
気を使わない友達を誘ってくれて、夫も一緒にわいわい色んなご飯を食べて、
最後は誕生日のお祝いまでしてもらってしまった。
ほんとうは自分からお別れのお知らせをしなきゃいけなかったのにな・・・。
友達のやさしさがとても染みました。
なんか私は変に照れてしまったり、迷惑かもしれないと考え過ぎてしまったりして
こういうことがさらっとできないタイプなんだけど、
友達のお祝いとか送別とかそういうのちゃんとできるようになるぞ!と誓った夜。