ココナツジュース
初めてココナツジュースを飲んだのは大学三年生の夏に行った沖縄で。
美味しいのかと思ったら、薄ーいさとう水みないな味で、まずくて全然飲めなかった。
その印象が強くて、ホーチミンのおしゃれなカフェのオープンテラスで欧米人が
こぞってココナツジュースを飲んでいても、心惹かれることはなかった。
でもあるときとても食いしん坊そうな人が
「ココナツジュースすごくおいしい」と言ってて、せっかくだから
試してみようと思って、トライしてみたら、
びっくりするぐらいおいしかった。
沖縄で飲んだのとぜんぜん別物だ。
育った場所が違うからか、飲む環境が違うからなのか。
甘さが凝縮されてるんだけど、砂糖の甘さとは違って
さっぱりとしていて後にひかないし、身体にぐいぐいしみ込む感じがする。
汗をかいた後にぴったり。
ベトナムでは料理にも使うし、どこでも手に入るので
ちょっと甘い物が飲みたい時に買うようになった。
家の下にあるコンビニ的なお店で買うときに
"Open please"とお願いすると、包丁を上手に使ってコンコンコンと叩いて
上の部分をまるくあけてストローをさしてくれる。
とても簡単そうにあけてくれるので、自分でもできるかなと
ある時オープンしてもらわずに家で真似してやってみたら、
果汁が飛び散って大変なことになった。
料理教室でも先生達はすごく上手にココナッツをあけていし、。
小さな頃から教えられているのだろうか。
ココナツをからを割る、というのが日常的な行為なのだろう。
ココナツの殻の堅さによって、熟している度合いが違っているので、
ベトナム人は目的によりちゃんと選り分けて買うそう。
道のココナツやさんに何に使うかというのを伝えれば、それにちょうどいい
ココナツを選んでくれると。
私はベトナム語が話せないからそういう買い方は難しいけど、話しながら買うのは楽しそう。
果汁はジュース。果肉を絞ればミルクやオイルになる、すばらしい恵みの詰まった食べ物ココナツ。
日本や欧米ではココナツが美容にいいともてはやされていて、たくさん商品も
売られているみたいだけど、ここで飲むのとは全く違う味なんだろう。
だって沖縄のココナツですら、味が違ったのだから。
ちなみにものすごいデトックス効果で、すぐにトイレに行きたくなるので
飲む場所やタイミングに注意です。