撮影開始

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3月20日、ようやく撮影が始まった。

 

Web shopをリニューアルしたい、ということで

働き始めた翌月にはスタジオができて、撮影始めると言われていたのだけど

延びに延びて、3月。

私の帰国も決まって、それまでにどうにか終わらせねばと思ってくれたようで、

急にいろんなことが進み始めた。

 

今まで働いていた会社で、カタログの撮影にはなんどか立ち会ったし、

準備に携わったこともあったので、大丈夫だろうなと思っていたけど、

人も物も場所も違っていてスムーズにというわけにはいかなかった。

途中、準備していたことが全部無駄になるかも、という瞬間が来て、ぴりっとしたムードに。

でも、こういう瞬間こそ曖昧にしてはいけない。

思っていること、違っていることをはっきり伝えることが誰かと物をつくるときの鉄則だ。曖昧にしてすすめると、気づいた時には修正不可能になる。そして、誰も納得できない中途半端なものが出来上がってしまう。

 

そして、もう一つ大切なことは、判断は早くすること。すぐに判断できないのであれば、できるように準備しておくこと。

 

しばらくぼんやりと椅子に座って過ごしていたから、こういう緊張感のある空気の中に久しぶりに立ち会って、忘れていたそういう感覚を思い出した。

 

カメラマンは建築関係のかっこよく、美しい写真を撮っているホーチミン在住の大木宏之さん。

年齢も性別も違うし、前の仕事で一緒にやってきた人たちとは

感覚の部分ではそんなに共通するものはないのかもしれない。

でも真剣さは同じだし、何せ言葉が通じるんだから、自分の出せる力を全部出し切って

いいものを作りたい。